孤独なおちんちん

かなり恥ずかしがり屋な30代独身男性の孤独なブログ(U)主に自己啓発系の書評や自分の人生について語ります(U)

貧困は自己責任なのか 貧困から抜け出すにはとにかく大量の本を読むこと

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貧困家庭の話題が出るたびに少なからず出てくるのが自己責任論です。

貧困に陥ったのはちゃんと勉強しなかったからだ、ちゃんと働かなかったからだ、ちゃんと将来のことを考えて行動しなかったからだ、など。

 

貧困に陥っているのは本人が正しい努力をしなかったからというものです。

特にアメリカと日本では自己責任論を主張する人が多いそうです。

これは他人に対してだけでなく、自分自身に対しても貧困に陥ったのは自分の責任だと考える人がアメリカや日本では多いようです。

 

このような自己責任論は子供に対しても向けられます。

親が貧乏だとかは関係ない。自分でちゃんと勉強して、自分でお金を稼いだり国の補助を受けながら正しくお金を管理して努力すれば貧困から抜け出せる。

これは本当なのでしょうか。

 

『 チャイルド・プア~社会を蝕む子どもの貧困~』

親の経済力だけが原因ではない子どもの貧困

そもそも貧困に陥る家庭にはどのような問題があるのでしょうか。

貧困家庭の子どもは様々な問題を抱えています。

生活保護を受給している家庭の子どもには以下のような特徴があります。

・ひとり親世帯

・親が離婚

・親が自殺

・親がアルコールや薬物などの依存症

・親が何らかの障害

・親がうつ病などの精神疾患

・親からの虐待やネグレクト

・知的障害や発達障害

・不登校

・いじめ

・低学力

・外国籍または親が外国人で日本語が不自由

・ホームレスの経験

子どもの貧困はこのような要因が複数絡み合っていることが多く、経済的だけでなく精神的にも追い詰められてしまいます。

 

さらに、子どもの場合は学校生活が大きなウエイトを占めます。

そんな学校生活で他の子と同じことができないというのはさらに精神が追い詰められていきます。

 

友達と同じものが買えない、同じところに遊びに行けない、同じ話題に入れないなどの違いは孤立やいじめにもつながっていきます。

子供の頃の経済的貧困は心の貧困も生み出します。

 

傷つけられた自尊心はその後の人生にも大きな影響を及ぼします。

貧困家庭に生まれた子どもはその経済的・精神的に不利な状況から親と同じように貧困に陥る貧困の連鎖につながりやすくなります。

 

上記のような状況でも、自己責任論では、 子供の頃から遊ばずに勉強をして努力を重ねていれば学歴や技能を手に入れることができ、それによって高い収入も手に入れることができると考えます。

 

逆に、子供の頃に勉強もせず怠けていたせいで高校や大学まで行けなかったり、将来のために正しいお金の使い方をしていなかったせいで大学までいけなかった。

そのことが原因で収入の低い仕事しかできなくなり経済的に苦しんでいるのであれば、それはその人が悪いと自己責任論では考えます。

 

貧困状態の家庭でも、子供のためにぎりぎりまでお金を節約して子どもの養育や教育に注ぐ親もいます。

 

また子ども自身もすべてを将来のために努力する子もいます。

それをしないのは親の努力不足や愛情不足であり、子どもの努力不足であると考え、お金や時間を将来の貧困脱出以外に費やすことを非難する人も多いです。

 

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自己責任が機能する条件

『子どもの最貧国・日本』

 このような自己責任論が前提としているのは、アメリカや日本では全ての人間に平等に機会が与えられているということです。

完全な自由競争の中では、その人が持つ能力や知識が需要と供給の中で正しく評価されていくはずです。

 

でも実際は、その人が持つ能力や知識とは関係のないところで勝敗が決まっていることが多々あります。

そしてそのことを知っているのは元々お金持ちの人たちだったり社会的に地位のある人たちだったりします。

 

貧困層などの社会的弱者にはそもそもそのような情報が与えられていないことが多く、完全な自由競争の中で平等に戦うことはできていません。

そして競争のルールは社会的強者に有利になるようにコントロールされていることが多いです。

 

たとえそこで社会的強者が負けたとしても、その人たちの人生は簡単に軌道修正でき、それほど大きなダメージはありません。

しかし社会的弱者は、ルールの変化にあまりにも脆いことが多く、どれだけ努力してもちょっとした変化で崩れ去ってしまう例は多くあります。

 

 このような家庭の状況や社会のルールに振り回される子どもたちの事例が、上のふたつの本ではいくつも紹介されています。

 

そんないくつもの事例を見ていると、社会的弱者の立場から逆転するのは大変ですし、その地位を維持するのはもっと大変だということがひしひしと伝わってきます。

それでも貧困から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか。

 

 社会的強者になるには大量の本を読むこと

 これは脳機能学者の苫米地英人さんが著書の中でよく言っていることなのですが、社会的強者の側になるには、とにかく大量の本を読むことです。

この社会は、何も考えずに行動していると社会的強者のルールの中で戦うことしかできず、弱者の立場から抜け出すのは難しいです。

 

そこから抜け出すには、まずこの社会がどのような仕組みで動いているのか知ること。

社会のあらゆる表や裏のルールを知ることで不平等な機会競争から抜け出ること。

現実にはずっと貧困家庭で育って勉強もまともにしてこなかった人が大量の本を読み漁るというのは大変かもしれません。

 

でも実際にこの方法で抜け出す人が少なからずいるということは興味深いことだと思います。

 

そもそも社会のルールが完全な機会平等の中で自由競争が行われるように制度が整備されるならそれが最も良いことなのでしょう。

 

でも資本主義である限りそれはまずありえません。

であればやはり自分で抜け出すしか方法はないのかもしれません。

社会のルールが不平等である限り貧困は自己責任とは言い切れません。

でもそこから抜け出すのはやはり自分の力しかないのです。

 

ややこしい結論になってしまいましたが、やることはシンプルです。

とにかく本を読みまくりましょう。